PS5で使えるハンコン完全ガイド|対応機種一覧と選び方【GT7対応】
GT7をハンコンで走りたい——そう決めて検索を始めた人が最初にぶつかるのが、「どれがPS5で動くのか分からない」という壁です。PS5のハンコンは「PlayStationライセンス」を取得した機種しか動きません。PCなら何でも繋がる感覚でCSL DDやMOZA R5を買うと、認識すらされず数万円が無駄になります。まず対応機種の全体像を押さえてから、予算で絞るのが安全な順序です。
PS5で動くのはどれか(当サイト収録機種)
結論から見てもらうのが早いでしょう。以下がPS5で確実に動く、当サイト収録の全機種です。検討中の機種がこの表にないなら、その時点で一度立ち止まってください。
| 機種 | 方式 | トルク | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| Logicool G29 | ギア式 | — | 約3〜4万円 |
| Logicool G923 | ギア式 | — | 約4.5〜5.5万円 |
| Thrustmaster T248 | ハイブリッド式 | — | 約4〜5万円 |
| T300RS GT | ベルト式 | — | 約5〜6万円 |
| Fanatec GT DD Pro | DD | 5〜8Nm | 約9〜14万円 |
| Logicool G PRO | DD | 11Nm | 約12〜13万円 |
PS5対応のDD(ダイレクトドライブ)は実質GT DD ProとG PROの2択です。ここがPCとの最大の違いで、選択肢の少なさがそのまま価格に反映されています。
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次はこの裏返し——「動かないのに魅力的に見える機種」を先に潰しておきます。
PS5では動かない機種(買い間違いの定番)
次の機種はスペックが魅力的でもPS5では使えません。
- Fanatec CSL DD(PC/Xbox用)— GT DD Proと似た名前・見た目なので特に間違いやすい
- MOZA R5・R9(PC専用)
- Thrustmaster T818(PC専用)
中古・並行輸入で安く出ていても、PS5用途なら手を出さないでください。逆にPCゲームに移行する予定があるなら、これらの選択肢が開けます(PC専用DDという選択参照)。
ありがちな失敗:CSL DDとGT DD Proの混同です。名前も見た目もよく似ていますが、PS5で動くのはGT DD Proだけ。安く出ているCSL DDに飛びつく前に、必ず型番を確かめてください。
対応・非対応の基本はここまでです。ここから先は、PS5でハンコンを検索する人が次に抱く「コントローラーとどっちがいいのか」「どのゲームで使えるのか」「つなぎ方と認識しないとき」「シフターとコックピット」「G923との差」に順に答えます。
GT7はコントローラーとハンコン、どっちがいいのか

「グランツーリスモはコントローラーとハンコンどっちがいい?」は、買う前に誰もが一度は考える疑問です。先に答えを言うと、速さではコントローラーも互角になれるが、体験はまったく別物です。
| コントローラー(DualSense) | ハンコン | |
|---|---|---|
| タイムの上限 | 上位勢はハンコン勢と遜色ない | 同上。機材で速くなるわけではない |
| 上達の初期 | 慣れている操作で速く走れる | 最初の数週間は遅くなるのが普通 |
| 操作の解像度 | スティックの可動域は数cm | ロックtoロック900度。微舵の再現性が段違い |
| 路面情報 | 振動とアダプティブトリガーのみ | FFBでグリップの抜け・縁石・荷重移動が手に返る |
| 長時間の疲労 | 少ない | 腕と姿勢に来る。設置が悪いとさらに疲れる |
| 費用 | 0円 | 3.5万円〜+設置 |
ハンコンにする理由は「速くなるため」ではなく、運転している感覚そのものが欲しいかどうかです。GT7はFFBの情報量が豊富なタイトルで、縁石の継ぎ目やタイヤの鳴きが手に流れ込む感覚はコントローラーでは得られません。逆に、オンラインのタイムだけが目的で、機材に3.5万円以上かける気がないなら、コントローラーのままで困ることはありません。
買い替え直後に起きること:ハンコンに替えると、ほぼ全員が一時的に遅くなります。コントローラーの操作に最適化された走り方を、手と足で作り直す期間が要るからです。2〜4週間で戻るのが一般的で、そこから先の伸びしろがハンコンの価値です。
ハンコンにすると決めたら、GT7以外でも使えるのかが気になるはずです。
PS5でハンコンが使えるゲームは何か
PS5のハンコンはGT7専用ではありません。PS5向けに発売されている主要なレースゲームは、ライセンス取得済みのハンコンをほぼ共通で認識します。代表的なタイトルをジャンル別に挙げます。
| ジャンル | 代表タイトル | ハンコンとの相性 |
|---|---|---|
| 総合リアル系 | グランツーリスモ7 | 最も相性が良い。FFB設定の項目も充実 |
| F1 | F1シリーズ(年次作) | 舵角を360度前後に設定する必要あり。フォーミュラリムが映える |
| ラリー | EA SPORTS WRC | カウンターステアの速さが要る。ハンドブレーキがあると楽しい |
| GT3レース | アセットコルサ コンペティツィオーネ | PCシム由来でFFBが濃い。設定は追い込みが必要 |
| アーケード寄り | レースゲーム全般(ドライブ系・カート系) | 対応はタイトル次第。FFBが簡略なこともある |
注意点が2つあります。ひとつは、対応は「PS5ライセンス機なら基本OK」だが、タイトルによってボタン配置やFFBの作り込みが違うこと。もうひとつは、アーケード寄りのタイトルではハンコン対応自体が省かれている場合があることです。買う前にそのゲームの公式サイトで対応周辺機器の記載を確認する習慣をつけてください。
F1系を本気で遊ぶつもりなら、リム交換の可否が効いてきます。F1ゲーム向けの機材選びで整理しています。
遊ぶゲームが決まったら、実際につなぐ手順と、つまずきやすい「認識しない」問題です。
PS5にハンコンを接続するには?認識しないときの確認順
接続自体はUSBケーブルをPS5本体に挿すだけです。ただし「挿したのに動かない」がPS5では定番のトラブルで、原因はほぼ次の5つに集約されます。上から順に確認してください。
- 本体のモードスイッチ:G29やT300RSには「PS4/PS5(またはPS3)」の切り替えスイッチがある。PS5で使うときはPS5(PS4)側に合わせる。ここが違うだけで認識しない
- DualSenseが必要:ハンコンだけではPS5のホーム画面を操作できない。ゲーム起動とメニュー操作にはコントローラーを併用する。ハンコンが「プレイヤー2」扱いになっていないかも確認
- USBポートと電源:ハブを介さず本体のUSBに直挿し。ACアダプターを忘れているとFFBが出ない(ハンコンは電源が別)
- ゲーム内の設定:GT7は対応機なら自動認識するが、コントローラー設定でハンコンが選ばれているか確認。舵角やFFBの強さはゲーム側で調整する
- ファームウェア:DD機(GT DD Pro、G PRO)はPCで更新が必要な場合がある。古いファームでは認識しないことがあり、最初だけPCを借りてでも更新しておく
中古・型番違いの落とし穴:上の5つを全部確認しても動かない場合、その機種自体が非対応(Xbox版・PC専用)の可能性があります。型番の末尾まで確認してください。
接続ができたら、次に欲しくなるのがシフターと、腰を据えて走るための設置です。
PS5でシフターやコックピットはどう揃えるか
PS5の周辺機器は、ハンコン本体と同じメーカーで揃えるのが基本です。シフターやペダルは本体経由で接続するため、他社製はそもそも認識されないことが多いからです。
- シフター:ロジクールはG29/G923用の純正Hシフター、ThrustmasterはT248/T300RS用の純正シフターが用意されている。いずれも本体に接続するタイプで、価格は約1〜2万円。選び方はHシフターの選び方へ
- ペダル強化:ロードセルブレーキは同メーカーの上位ペダルへ交換する形になる。GT7の「踏力でブレーキを作る」感覚はここで大きく変わる(ロードセルブレーキの解説)
- コックピット:PS5だからといって特別なものは不要。G29/T300RSなら折りたたみスタンドから、GT DD Pro以上はネジ止めできる据置かアルミリグ。組み合わせは適合早見表で確認
- モニター:PS5は4K/120Hz出力に対応しているが、GT7で重要なのは応答速度より「視線の高さと距離」。コックピットの高さに合わせたモニターの置き方はモニターの選び方で
投資の順番は、コックピット → ペダル → シフターが失敗しにくい順です。シフターは楽しさを足しますが、タイムと操作の安定に効くのは先の2つです。GT7向けの構成を予算別にまとめたものはGT7の予算別3プランにあります。
最後に、入門機を検討している人が必ず迷う「G29かG923か」を片付けます。
G923はG29からどれだけ変わるか
PS5の入門帯で検索が多いのが「PS5 ハンコン G923」です。G29とG923は見た目も構造もほぼ同じギア式で、違いはTRUEFORCE(音や回転数から振動を生成する機能)と価格約1〜1.5万円に集約されます。
| G29 | G923 | |
|---|---|---|
| 駆動方式 | ギア式 | ギア式(同等) |
| FFBの質 | 標準 | TRUEFORCEで振動表現が増える(対応タイトルのみ) |
| ペダル | 3ペダル | 3ペダル(ブレーキの踏力特性は微調整) |
| 価格の目安 | 約3〜4万円 | 約4.5〜5.5万円 |
| GT7対応 | 対応 | 対応(TRUEFORCE対応タイトル) |
判断は単純で、差額1万円台でTRUEFORCEの振動に価値を感じるならG923、その1万円を設置(スタンド)に回すならG29です。当サイトとしては、ハンコン予算の3〜5割を設置に回す原則から、入門ではG29+スタンドの組み合わせを基本線にしています。詳細な比較はG29 vs G923を参照してください。
長くなりました。対応機種、使えるゲーム、つなぎ方、周辺機器まで揃ったので、最後に予算帯ごとの結論に戻ります。
予算帯別の結論
ここまで読めば、選択肢の少なさはもう分かっているはずです。あとは財布と相談するだけ。予算帯ごとの現実解はこうなります。
よくある質問
PS5で使えるハンコンは?
PlayStationライセンスを取得した機種だけです。当サイト収録ではLogicool G29・G923、Thrustmaster T248・T300RS GT、Fanatec GT DD Pro、Logicool G PROの6機種が該当します。CSL DD・MOZA R5/R9・T818はPS5では動きません。
グランツーリスモはコントローラーとハンコンどっちがいい?
タイムだけならコントローラーでも上位勢と互角になれますが、FFBで路面情報が手に返る体験はハンコンでしか得られません。替えた直後は2〜4週間ほど遅くなるのが普通で、運転感覚そのものが欲しいかどうかで決めてください。
プレステ用ハンコンはどれがいいですか?
5万円以下ならG29が情報量と対応コックピットの多さで定番、5〜8万円ならT300RS GTのベルト式、10万円以上でDDに行くならGT DD Pro、15万円以上ならG PRO(11Nm)が目安です。DDは設置がネジ止め前提になる点に注意してください。
PS5でハンコンが使えるゲームは?
グランツーリスモ7のほか、F1シリーズ、EA SPORTS WRC、アセットコルサ コンペティツィオーネなど、PS5向けの主要レースゲームはライセンス機をほぼ共通で認識します。アーケード寄りのタイトルは非対応のこともあるため、公式サイトの対応周辺機器を確認してください。
PS5でハンコンが認識しないのはなぜですか?
多いのは本体のモードスイッチがPS4/PS5側になっていない、DualSenseを併用していない、USBハブ経由で接続している、ACアダプターを挿していない、ファームウェアが古い、の5つです。全部確認しても動かないなら、Xbox版やPC専用機など非対応の型番の可能性があります。
PS5のハンコンにシフターは付けられますか?
付けられますが、ハンコン本体と同じメーカーの純正シフター(約1〜2万円)を本体経由で接続する形が基本です。他社製は認識されないことが多く、投資の順番としてはコックピット、ペダル強化の後で十分です。